頑張る人ほど危ない

最近、頑張りすぎていませんか?

日々の仕事や生活の中で、ちょっと立ち止まって自分と向き合ってみましょう。

「ついつい、頑張りすぎてしまう」

「忙しすぎて、立ち止まることさえ気がつかない」

「いつも時間に追われて、終点が見えない」

多忙な生活を長期間続けることで、カラダだけではなく心にも大きな負担がストレスとなり、

雪だるま方式で増えるのですが、忙しさのあまり自分では気がつかずに過ごしてしまい、病気につながることが多くあります。

 

頑張りすぎで起こる「バーンアウト症候群」

バーンアウト症候群(別名:燃え尽き症候群)は、頑張る人ほど多く陥ってしまう心因性ストレスからくる<うつ病>の一種です。

わたしたちは常に、仕事や家庭内、学業、人間関係など、さまざまな問題に直面しながら暮らしています。

「バーンアウト症候群」は、たとえば仕事や生き方、対人関係など常に緊張感を抱え必死にフルスロットルで働いている人が、

なんらかの原因で「自分の期待から外れてしまった結果が起きたり」逆に「大きな仕事を成功させたあと」など、ふっと気が抜けたタイミングで起こります。

その症状は、<バーンアウト=燃え尽き>という言葉どおり、燃え尽きてしまったことが引き金となり、「疲労感」「無気力感」などに襲われる症状です。

ほかの心因性疾患と同じように、「バーンアウト」してしまうタイプとそうならないタイプのひとがいます。

また、「バーンアウト」しても、通常自分では気がつかないケースが多く対処が遅れてしまうことが多くあります。

一緒に住む家族または職場の仲間など周囲の人が「バーンアウト症候群」のきっかけと特徴や症状を知り、本人へのフォローが不可欠です。

【バーンアウト症候群のパターン】

1)態度の変化:怒りっぽくなるなど

2)逃げの行動:忙しいふりをするなど人間関係を避ける

3)ストレス性:イライラした行動

4)燃え尽きの否認:存在感の誇張(多忙な状況をつくってアピール)

最終的に、上記の悪循環により不安や怒り、恐怖による「抑うつ」を発症。

【バーンアウト症候群になりやすいタイプ】

・使命感・責任感が強い

・成功への期待を高く抱く

・理想が高く現実とのギャップを受け入れにくい

・自分へのコンプレックスが強い

・達成感が得られにくい

・うまく手を抜けない

【バーンアウト症候群の対処法】

・原因となる仕事や家事などを一切やめる

・自分を癒すことを許容する

・病気だということを自覚して適切な治療を受ける

バーンアウト症候群の対処には、家族や周囲の人たちの気づきとフォローが不可欠で、1日も早く治療を施すことが重要です。

 

頑張りすぎで、甲状腺機能が危ない

甲状腺機能は、特に頑張る世代の人に増えています。

わたしたちのカラダは、健康な状態では<自律神経>のバランスがうまく保たれています。

→詳しくは<自律神経とは>ページへ

自律神経は、仕事など活動時にはたらく交感神経とリラックスの休息時にはたらく副交感神経によって支配されています。

交感神経とは別に、わたしたちは疲れなどによって少々カラダが弱っても、

常に健康な状態に戻ろうとするシステム<恒常性維持機構:ホメオスタシス>によって健康が保たれています。

この<恒常性維持機構:ホメオスタシス>をコントロールしているのが、「精神神経系=自律神経」「内分泌系=ホルモン」「免疫系」。

これらが互いに関与し合いながら恒常性を維持することに機能していますが、

特に交感神経を緊張させる役目を果たすのが内分泌系ホルモンの中の「甲状腺ホルモン」です。

→詳しくは<恒常性維持機構:ホメオスタシス>ページへ

交感神経と同じように、活発になったり忙しくしたりしているときに、

甲状腺ホルモンがせっせとはたらいて乗り切っています。

この忙しい状態、つまり<頑張りすぎな状態>が続いてしまうと甲状腺ホルモンが増加していきます。

甲状腺ホルモンが異常に増加して発症する代表的な病気が「甲状腺機能亢進症」「パセドウ病」です。

症状としては、「寝つきが悪くなる」「動悸がする」「疲れやすくなる」といった違和感から、さらに悪化すると「活気がなくなる」「気だるくなる」「太り気味になる」傾向が強くなります。

これは甲状腺ホルモンが代謝を亢進させることで交感神経が緊張することが原因なので、やはり忙しすぎる生活は見直して、休養とリラックスが症状改善に必要です。

普段から、「ちょっと忙しい生活が続いたな」と気づいたら、思い切ってリラックスできるような生活、

たとえば「温泉旅行に行く」「散歩の習慣をつける」「家族とゆったりした時間を過ごす」など、副交感神経を優位にするよう切り替えが必要です。

甲状腺機能低下のサインは、「低体温」です。

ちょっと「今日は頑張ったな」という日は、ゆっくりお風呂で温まり副交感神経を優位にしておいて、質の良い睡眠をとるよう心がけるだけでも、頑張りのリセット効果は期待できます。

 

糖尿病は、食事減らすより、頑張りを減らそう

糖尿病とは、血糖値が異常に上がる病気のことで、もはや6人に1人が予備軍とされる「国民病」と言われています。

この糖尿病ですが、食事や食習慣だけ以外にも大きな原因があり、それが「ストレス」によるものがあります。

わたしたちはストレスを受けたとき、副腎から「アドレナリン」というホルモンを噴出します。

それによって、血液の上昇や脈の増加など一時的な危機を乗り越えることができます。

アドレナリンは、集中力や判断力など瞬発的なエネルギーを要するときに肉体を活性化させるようはたらきます。

逆に、アドレナリンが切れたときには、一時に大量の消費したエネルギーの反動で重い疲労感や体力欠如としてカラダに大きな負担をかけています。

さらに、このアドレナリンは「血糖の上昇作用」にも関連しているため、

過酷な状態の労働やストレスなどを乗り切るときなどに「アドレナリンの分泌過剰」が「高血圧」へ誘導し、

さらに「糖尿病」発症するリスクを高めるということです。

交感神経の緊張状態が続き、アドレナリンが出て血糖値が上昇するような生活は見直して、

できるだけ副交感神経が優位になるよう「リラックス・休息」「家族との愛情ある時間を持つ」「カラダを温める」ことに気をつけることが必要です。

ただし、運動不足だからといって普段はしないような「休日に激しい運動をしすぎる」のは逆効果です。

筋トレなど激しい運動は重労働と同じでカラダにストレスを負荷をあたえます。

血糖値が高めという人は、食生活だけではなく「頑張りすぎ」に気をつけるようにしましょう。

 

痛風は、食べ過ぎより頑張りすぎが原因

痛風のイメージといえば、「贅沢病」「グルメの病気」でしょうか。

痛風は、「肉類」「白子」「卵類」など尿酸値が上がるような食材を多く取りすぎたことが原因とされていますが、

実際はどうでしょうか。

実は、食べ物以外でも「過酷な労働」が原因で発症しているケースが増えています。

痛風の原因である尿酸値の上昇は、代謝の亢進と深く関係します。

いつも忙しく仕事をしていると、新陳代謝が高まり細胞分裂の速度が早まる傾向にあります。

使い終わった細胞は核を処理するため乳酸や尿酸がたまります。

通常の健康な状態で体温も正常であれば、代謝が亢進しても少々尿酸値が上昇しても問題はありません。

しかし、ストレスや頑張りすぎなど無理を続けると「低体温」状態になり、上昇した尿酸値を体内でコントロールできなくなり、しだいに尿酸が結晶化し、鋭くとがった形に変わっていきます。

この「鋭くとがった結晶」が痛みを起こす原因物質になり、足の指や関節など冷えやすい箇所に集まることで、神経を刺激し激痛を発します。

病院では、一般的に尿酸の代謝阻害剤や痛み止めが処方されますが、薬だけでは根本的な治療にはならず、数々の副作用のリスクもあります。

薬に頼るのではなく、「頑張りすぎではないか」自分の生き方を見直すことが最善な方法です。

 

デスクワーク症候群の危険性は、がん発症の危険性?!

デスクワークでは、仕事についつい集中しているため、休憩もとらず座りっぱなしの時間が長くなりがちです。

座り続けることの弊害は、もちろん運動不足などによる筋肉緊張から肩こりの原因になりますが、そのほかにも長時間のデスクワークはさらに深刻な病気への危険性を潜んでいます。

わたしたちが普段立ったり歩いたりするとき、足の筋肉の筋肉細胞内では血液中の糖や中性脂肪が取り込まれ、盛んにエネルギー代謝がおこなわれています。

ところが、座ったままの姿勢では、全身の代謝機能を支えている足の筋肉が活動せず、血液中の糖や中性脂肪が増加、さらに血液循環から血管機能の低下を引き起こします。

ふくらはぎの筋肉は、第二の心臓と言われるほど血流にとって大きな役割を果たし、たとえば1時間座り続けることで、「脳梗塞」「心筋梗塞」「狭心症」「糖尿病」などの発症リスクににつながります。

一般的に、デスクワーク業務が「1日6時間以上」の人はデスクワーク症候群の危険性があるとされ、心臓病のリスクが60%、寿命も約7年縮まるとされています。

さらに「1日8〜12時間以上」になるとさらに糖尿病リスクは90%になり、がん発症の危険性も高まります。

つまり、座る時間が長ければ長いほど、死亡リスクが上昇するということです。

座り続けた分、まとめて運動をすることでカバーしようとも考えがちですが、座り続けるデメリットをカバーする対策になるとはいえません。

「平日にためたデスクワーク疲労を、週末に運動で一気にリセットする」ということは、残念ながら効果がなく、座り続けることによる危険性を回避する方法は、ただひとつ「頻繁に歩くこと」です。

仕事中はデスクワークが長く続かないよう、

30分〜最低1時間に一度は「トイレに行く」「飲み物を取りに行く」など、たった1〜3分立ち上がって歩くようにすることで十分なリスク回避になります。

最近オフィスに取り入られている、「座らずに立ったままでデスクワークする」「ミーティングは立ちっぱなしで行う」「プリンターをわざと遠くに設置して歩くようにする」というのも非常に効果的です。

もし最悪それらが無理な場合は、「その場で立ち上がってストレッチング」をこまめにおこなうという方法もあります。

*立ち上がったときに、かかとの上げ下げ(爪先立ち)で足の筋肉を刺激することで血流を促し予防になります。

 

「頑張る人」は特に、日々の仕事や生活の中で自覚のないままに、ついつい自分のカラダを酷使してしまい「ストレス負債」を抱え込んでいます。

無理をして頑張って仕事で成果を得られたとしても、そのあげく健康を害してしまっては取り返しがつきません。

普段から意識的に<心とカラダをリラックス>させて健康状態に気を配ることが、

薬や医者にたよらない最善な治療だということをどうか忘れないでください。