心と体にいい呼吸法

人はなぜ病気になるのでしょうか?

病気とは、アンバランスを引き起こしている力または情況が、バランスを回復しようとする治癒系の限度を超えている場合におこるさまざまな反応といえます。

健康と病気は相対するもので、<東医(東洋医学)的>には、わたしたちのカラダにおいても<陰と陽>のバランスを保ちながら、一定条件下ではそれぞれが正反対の方向に転化することがあり、健康な状態=<調和>で、転化した状態(病気)=<不調和>と考えます。

→詳しくは<東医(東洋医療)的な健康とは>ページへ

治療とは、この不調和の状態を調和の状態に戻す行為であり、絶対に病気にならない健康や絶対に健康に戻らない病気などない、自然の摂理と捉えています。

適度の労働や運動は、気血のめぐりを良くし、筋、骨などの身体の構成部分を強化します。健康な状態では、十分な休養は疲労を除き、体力を回復します。

もし、極端な肉体の酷使や長時間の労働のあと十分な休養をとらないでいると、重篤な病気をひき起こす要因となります。

また、反対に長時間身体を動かさないでいることも、気血のめぐりが悪くなることから自己の免疫が誤作動を起こす障害<自己免疫疾患>の原因にもなります。

 

心が病気を引き起こす原因とは?

ストレスは、あらゆる病気の原因といえます。

心の中の出来事が自己治癒力の引き金を引き起こし、身体的病気の阻害要因につながるケースはけっして少なくありません。

心理的作用でが免疫系を抑制し、自律神経のバランスを狂わせることが、消化や循環など、あらゆる内部のはたらきに障害をもたらします。

ストレス関連の症状には、頭痛・不眠・筋骨格系痛(とくに腰痛と肩こり)・すべての消化器症状・すべての皮膚症状・月経障害・感染への抵抗力低下などがあり、それらの症状は<深刻な病気に至る前の、心のメッセージ>といえます。

このような症状が現れた時に必要なこと、それは病院で薬を処方されることではなく、根本的な原因である心の治療です。

効果的な自然医療法が、正しい呼吸法(リラクゼーション法)です。

浅い呼吸は、代謝を低下させて治癒系の効率を下げ、心臓血管系をはじめとするすべての器官系、脳神経系で行われる酸素と二酸化酸素との連携の働きを悪くさせると考えられています。

この浅い呼吸は、心理的な要因(ストレスや感情の不安定など)からの反応であるとも考えられています。

呼吸は、その質によってカラダのあらゆる機能に影響を与え、また、意識的に改善することが可能です。

 

呼吸の改善で「ミトコンドリアで健康に」「セレトニンで幸せ実感」効果。

正しい呼吸を意識的に行うことで、自主的にカラダをリラックスした状態に誘導することが可能です。

毎日、ちょっとした時間の合間に1分でも5分でも10分でも、朝起床時でも、デスクで座っている時でも、電車で立っているときでも、どこでもできる呼吸法です。

ちょっとした時間で簡単にできる呼吸法ですが、その効果は想像している以上、すぐに実感できます。

正しい呼吸とは、ひとことで言うと「深呼吸」です。

ラジオ体操の最後にもあるこの深呼吸が、どれほど重要なのでしょう。

ミトコンドリア効果で健康に。

深い呼吸は、酸素をカラダの中にたっぷりおくるため、「低酸素」から脱却することができます。

低酸素(酸素不足)な状態では、「ミトコンドリア系」のエネルギー生成を阻害し、あらゆる病気を引き起こします。

わたしたちのカラダでは、細胞内のエネルギーをミトコンドリアで生成して、あらゆる病気に抵抗力を備えています。

つまり、深い呼吸によってミトコンドリアを増やしせっせとエネルギーを体内に送り続けることで、健康なコンディションを維持することにつながります。

セレトニン効果で幸せに。

正しく深い呼吸をすることは、それ以外にも「セレトニン」の活性化にもつながります。

心のバランスを整える働きは、3大神経物質といわれる

快感を増幅する「ドーパミン」、神経を興奮させる「ノルアドレナリン」と、「セレトニン」は、心身を安定させて安らぎを与える<幸福ホルモン>と呼ばれ、ほかの2つのホルモンの調整を担っています。

セレトニンが不足することは、精神が不安定になり抑うつや不眠症などを引き起こす原因となります。

 

正しい呼吸法を、毎日の習慣に〜

【正しい呼吸の方法】

基本は、「腹式呼吸」です。

1)座った姿勢/立った姿勢:背中をまっすぐにし、肩の力を抜いて、お腹を意識します

*お腹に手を当てるとなお良い

2)息を吸う:約3〜5秒で勢いよく、肺の中に息が入ることを意識します

*横隔膜が上がるのを感じます

3)息を吐く:約9〜15秒(吸うの3倍)かけて肺の息を全て吐ききります

*お腹がへこんでいくことを感じます

呼吸中は、他のことを考えないで、(数を数えるなど)できるだけ意識を集中し、息がカラダに入って出て行くことをイメージし続けることがポイントです。

 

この呼吸をできるだけリズミカルに行います。

きっちり何分間などと決める必要もないので、ちょっと空いた時間休憩のタイミングなどで簡単に行えるので、ぜひ習慣づけてください。

その上、呼吸に意識を集中することは<脳のリセット>にもつながります。

これは、脳のハードディスク(記憶装置)が、蓄積された無駄な(不要な情報)作業領域を、呼吸によって再構築されるという浄化の効果があるからです。

ヨガや座禅などで呼吸を極めると、心がすっきりとして老化防止につながるというのもこういうメカニズムです。

「疲れたな」「眠れないな」「気が沈んだ」という時こそ、1分でできる呼吸法で心とカラダをリセット忘れずに!