血管障害と向き合う

わたしたちの健康に大切な、血管のこと考えてみませんか?

常に、わたしたちのカラダの中をめぐり血液を送る続けている血管は、脳やあらゆる臓器など体内のいたるところに酸素や栄養を届ける重要な役割を担っています。

そのはたらきは、毎分5リットルもの血液を心臓から動脈へと流し出し、常に血管には大きな衝撃を受けています。

血管が健康な状態であると、この衝撃を受けて吸収できるのですが、加齢とともに血管は厚くなり弾力を失い老化していきます。

老化によって血管が硬くなると徐々に血流の衝撃が吸収できなくなることが、血圧が上昇=<高血圧>の原因なのです。

さらに、症状が進むと動脈が硬くなってしまう<動脈硬化>へと悪化が進んでいきます。

動脈硬化とは、動脈のしなやかさが失われ硬くなることで血液を正常に送ることができなくなる症状で、最終的には心臓の負担へとつながります。

そのほかにも、動脈硬化により血管の内側が破れやすくなったり、血管の中が狭くなって詰まったりしてカラダ中に栄養がいき渡らず、あらゆる臓器の機能不全を引き起こします。

さらに、動脈壁にコレステロールがたまることによる動脈瘤や、最悪のケースでは瘤が破裂して死に至るような危険性が潜んでいます。

 

【血管障害の主な病気】

・心筋梗塞・狭心症

・脳梗塞・脳出血・くも膜下出血

・大動脈瘤

・腎臓病

・末梢動脈( 手・足)疾患など

 

血管障害の主な原因は、「加齢による血管の老化」「高血圧」「コレステロール」、特に高血圧とコレステロール異常は脂肪細胞と関係があります。

コレステロールの診断基準になるのは、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールのバランスです。

HDL(善玉)コレステロールは、全身の細胞で余分なコレステロールを除去し肝臓に戻すという、血管にきわめて重要な働きをします。

脂肪細胞は、LDL(悪玉)コレステロールの増加させるだけでなく、HDL(善玉)コレステロールを減らしてしまう働きがあり、さらに血管の状態は深刻になります。

 

一般的には、下記の予防基準を越えると脂質異常症と診断されます。

LDL(悪玉)コレステロール:140mg/dlを上回ると危険

HDL(善玉)コレステロール:40mg/dlを下回ると危険

 

予防には、コレステロールの量だけではなく、LDLとHDLのバランス「LH比」のチェックに注意することが大切です。

LH比とは、「LDL(悪玉)コレステロール値」÷「HDL(善玉)コレステロール値」で割り出します。

下記の予防を越えると、動脈硬化(血栓)危険性が高まるとされています。

LH比:2.5以上→非常に危険

LH比:2.0以下に→ほかの病気がない人

LH比:2.0以下に→効果越厚や糖尿病のある人

 

血管障害からさまざまな病気を引き起こすLDL(悪玉)コレステロールですが、

実際には、LDLと結合する受容体をもった細胞はたくさんあり、循環器系からそれらを除去する働きをしています。

通常の私たちに備わっている<自己治癒力>では、細胞膜に取り込まれたLDLは自ら代謝にコレステロールを必要とし余った分は破棄するシステムが働き、それ以上動脈にが作用をあたえることはなくなります。

細胞レベルで、治癒系が絶えず保守管理を行えるような構造再生能力を機能させていると、細胞同士の相互作用によって常に調整が行われ健康が維持されます。

血管の老化や悪化を防ぐためには、生活習慣を改善により<自己治癒力>を発揮することが最善策と考えられます。

 

血管の老化を防ぐための生活習慣とは?

病気を改善するためには、まず、これまでの生活習慣を180度変える覚悟が必要です。

たとえば、「忙しくストレスが多い人は、休養してリラックスする」「外食や偏食が多い人は、自宅で健康的な自然食にする」「睡眠が不足していた人は、十分な睡眠時間を取る」「運動不足だった人は、毎日適度に運動する」など、今までの反対のことをするという非常に単純明快なことです。

誰にでも当てはまる、具体的な方法として<食習慣の改善>から始めましょう。

 

【生活習慣の改善】

1)脂質の摂取を減らす

脂質の摂取を抑えることは、動脈硬化の防止にとても効果的です。

第一に、肉などの脂肪はコレステロールや中性脂肪を増やす飽和脂肪酸の摂取は、極端に減らしましょう。1日の総摂取目安は、体重の10パーセント(70kgの人は700g)程度に抑えます。

合わせて、チーズやバターなどの乳製品も控えましょう。

2)食物繊維を摂る

植物性食品の中で消化されず残る部分を繊維質といいます。人間の消化器では処理できない繊維質を含む野菜などの食物繊維は、小腸の適度な運動を促し、大腸の生化学的環境を改善します。

つまり、腸の不要なものをお掃除をしてくれるありがたいもなのです。

さらに、水溶性の繊維質は腸からの脂肪の吸収を防ぎ、LDL(悪玉)コレステロールを除去するはたらきがあります。

食物繊維を多く含む野菜は、ブロッコリー・ゴボウ・セロリ・ケールなど。

そのほかにも、ナッツ類などのビタミンEやベリー系のポリフェノールにはコレステロールの酸化防止効果、大豆製品には血管壁のコレステロール沈着を予防する効果があります。

3)青魚などEPA・DHAを摂る

青魚(イワシ・サバ・シャケなど)に多く含まれる不飽和脂肪酸のEPA・DHAには、血液を固まりにくくすることで、血栓を予防し心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクを低減する効果があります。

さらに、青魚のオメガ3脂肪酸は免疫力・治癒力に高い効果を発揮するので、毎日の食事に摂り入れることで老化や病気の予防にかかせない必須食材です。

→詳しくは<命のレンジャー!オメガ3>ページへ

4)運動習慣をつける

運動とは、特定なスポーツ以外に日常生活における「生活活動」も含まれます。

「生活活動」における運動の基本は、歩くことです。毎日30分〜1時間歩く習慣だけで、血管疾患(脳梗塞・心筋梗塞など)のリスクが2〜3割近く減少します。

そのほかにも、テニスや水泳など中強度のスポーツから、エスカレータではなく階段を使うことや床の拭き掃除などの家事などの日常的な活動でも十分な運動になります。

逆に、座っている時間を長く過ごす「不活動」状態は、もっとも体に悪い習慣で、1日に座っている時間が長ければ長いほど、心筋梗塞などの虚血性心疾患のリスクが高まるといわれています。

→詳しくは<デスクワーク症候群の危険性は、がん発症の危険性?!>ページへ

座り仕事の人は、できるだけ頻繁に立ったり歩いたりするようにすることが<血管障害の予防>には不可欠です。

5)自律神経を整える

適度に運動をすることは、自律神経レベルの調整に効果的です。

血液が固まって血栓ができる「血液凝固」や、脳梗塞や心筋梗塞の血管障害は、自律神経のバランスは極めて大きく影響します。

また、有酸素運動など緩やかな運動は、副交感神経が優位になることでリラックスモードになり、結果血液を固める原因となる血小板の働きを抑える効果があります。

→詳しくは<自律神経とは>ページへ

 
 血管の健康にいい生活習慣とは、イコール<自己治癒力>を高める生活習慣のようです。

健康な生活習慣を身につけることは、血管だけでなく<病気になりにくい><疲れがとれやすい><薬がいらない>そんな健康的な生活に近づく方法だといえます。