自律神経とは

「自律神経」とは、私たちのカラダを24時間体制で調整し生命活動を維持していくために大切な神経で、脳の視床下部からの指令をおくり全身の各臓器がそれぞれの働くように常に調整しています。

この自律神経は、活動時や昼間に活性化して全身を緊張させる作用をする「交感神経」と、安静時や睡眠時などに活性化して全身のリラックスに作用する「副交感神経」によって平衡を保っています。

この自律神経のバランスが崩れると、ストレスや緊張が過剰になると交感神経が優位に偏ることで心身が疲弊傾向になったり、逆に、リラッスしすぎることで副交感神経が優位に偏ることで自己免疫疾患などの病気につながる原因となります。

 

カラダが健康的で自然な状態には、<自律神経>が大きく関わっています。

自律神経のバランスは、血液中の「白血球」のバランスに影響を受けています。

白血球は、交感神経系の「顆粒球」と副交感神経系の「リンパ球」で構成されていて、顆粒球:リンパ球の割合が=6割:4割のバランスが理想的とされています。

自律神経がバランスよく安定していると、活発の神経である「交感神経系:顆粒球」が正常に働き、たとえば手足に傷をおった時などに、傷口から細菌が体内に入らないよう抵抗するよう<治癒力>を発揮します。

一方、休息の神経である「副交感神経系:リンパ球」は、風邪などのウィルス侵入を防ぐため常に<免疫系>を働かせます。

このように人の生活習慣やタイプによって自律神経系傾向があり、いつもアクティブに活動している人は「交感神経タイプ」、逆に、のんびりと穏やかな人は「副交感神経タイプ」に分かれます。

この交感神経・副交感神経タイプは、一定以上に偏りすぎると<自律神経失調症>となり、さまざまな症状から深刻な病気の原因につながります。

 

【自律神経失調症になる主な原因】

・仕事や家庭での過度なストレス

・過労や激しい運動による肉体的ストレス

・事故やケガによるストレス

・睡眠不足・不規則な生活

・食生活の乱れ(食べ過ぎ/飲み過ぎ)

・カラダの冷え

・運動不足

・引きこもりなど

 

たとえば、過労やストレスなどで「顆粒球」が増加すると、交感神経が緊張し粘膜の常在菌と反応し、例えば胃がんの元になるピロリ菌を発生するなど、さまざまな疾患につながります。

そういうときには、免疫力を上げるために、ゆっくりと睡眠や休養をとりカラダを冷やさないよう体温を上げるような生活に気をつける必要があります。

一般的な自律神経のレベルでは、やや副交感神経が優位な状態でリンパ球がやや多く、程よく「リラックスした」「無理をしていない」状態が、免疫力が高く健康的な状態といえます。

しかし、極端に副交感神経に偏りすぎ「リラックスしすぎる」こともよくありません。

副交感神経に偏りすぎると、免疫力が過剰になり自分を防御するはずの免疫が過敏に反応してしまい、ついには自分を防御するはずの免疫が過敏に反応してしまい、アレルギーやリウマチなど自己免疫疾患を引き起こします。

 

【交感神経による主な疾患】

・風邪

・頭痛

・肩こり

・抑うつ/睡眠障害

・メニエール病

・不整脈

・高血圧

・糖尿病

・脳梗塞

・認知症

・がん

・心臓病

・婦人科疾患

・男性疾患

・老化など

 

【副交感神経による主な疾患】

・花粉症

・アレルギー疾患

・関節リウマチ

・ぜん息

・骨粗鬆症

・肥満など

このように、わたしたちのカラダは、自律神経の偏りによりあらゆる病気につながるといえます。

逆にいうと、交感神経と副交感神経を意識的にコントロールすることで、自己治癒力をコントロールすることが可能になるといえます。

その方法となる、生活スタイルの見直しにおける具体的な<自律神経のためのトリセツ>をご紹介します。

どんな病気にもいえますが、その病気の背景つまり原因の要因を一切やめること、そして、それまでの反対を実行することがその方法となりえます。

 

自律神経を調節するためのトリセツ

【バランスの良い生活習慣】

《質の良い睡眠》

ぐっすり眠れるということは、副交感神経がうまく働いしている証拠です。逆に交感神経が優位になっていると、緊張状態からうまく寝付くことができません。

睡眠によって、新陳代謝が促進し栄養の吸収や老廃物の排出がスムーズに行えます。

睡眠時間は人年齢によって違うのですが、、毎日約6〜7時間ですが、大切なのは自分の生活スタイルにあったリズムで一定に調整することです。

逆に睡眠時間が極端に短かく、休みの日に一気に寝だめをしたりすることは自律神経的にとってマイナスです。

朝スッキリ起きることで交感神経を働かせて、夜は就寝までに十分にリラックスして質の良い睡眠を得ることが必要です。

《入浴》

質の良い睡眠を得るためには、寝る前に十分カラダをリラックスして副交感神経を優位にすることが不可欠です。そのためには、できるだけ緊張や疲れを取る必要があり、もっとも効果的なのが<入浴>です。

入浴によって、カラダを温めることで、副交感神経にうまくスイッチできるので寝つきをよくし眠りの質を高めます。

お湯の温度は、タイプによって異なります。

半身浴でぬるめのお湯でゆっくり浸かることは、副交感神経には良いといえますが、逆に交感神経優位なタイプの人は、やや高めの温度が合っているといえますので、自分のタイプに応じて適した入浴スタイルでいいといえます。

《適度な運動》

適度な運動は、内臓のはたらきを活発化させます。

ウォーキング(通勤や通学時の歩行も)などの有酸素運動は、酸素と二酸化炭素の交換を促し、代謝と体全体のエネルギー効率を高め、<自己治癒力>を高めます。

特に、副交感神経が優位なタイプは、積極的に外へ出て散歩や日光浴などアクティブに行動することで、心身的な作用から自律神経のバランス調整に効果的です。

《食習慣》

副交感神経タイプの人は、特に甘いものを取りすぎないようにしましょう。

副交感神経タイプは甘いものが過剰になることで、リンパ球の過剰反応が起こりアレルギーなどの免疫疾患の原因になります。

交感神経が優位なタイプの人は、活性酸素が増加する傾向があるので、抗酸化作用のある食物を積極的に取り入れるよう工夫しましょう。

抗酸化作用のある食品は、ナッツ類など<ビタミンE>、果物や野菜など<ビタミンC>、レバーやウナギなど<ビタミンA>、赤ワインやお茶に含まれる<ポリフェノール>などがあります。

→詳しくは<活性酸素から身を守る!>ページへ

《体温の管理》

低体温は、あらゆる病気の原因になりえます。

理想的な体温は、36.5度ですが、比較的忙しくしている(交感神経タイプ)人は〜36.8度少し高めで、逆にのんびりしている(副交感神経タイプ)人は〜36.2度少し低めなので、36度以下になると低体温といえます。

夜更かしも低体温の原因になるので、特に副交感神経タイプの人は体温が低くならないようコントロールすることが必要です。

《ストレス解消》

ストレスは、<自律神経><免疫力><自己治癒力><恒常性維持機構:ホメオスタシス>などカラダの調整に関わる全ての機能において、状態を悪化しあらゆる病気の根源となります。

ストレス解消の方法は、ストレスの原因となるそれまでの生活を180度転換することが一番です。仕事や生活環境を変えることは簡単ではありませんが、病気になっては取り返しがつきません。

具体的に、不調の原因と対処する方法を洗い出し実行することが必要です。

 

【交感神経系タイプ】

・忙しくしていた人は、思い切って休養をとる

・仕事でストレスを抱えている場合、回避する方法を探る(転職や休職)

・慢性的な寝不足がある人は、質の良い睡眠をとる

・外食や偏食(ジャンクフードなどの添加物など)をやめて、カラダに良い食習慣に改善

交感神経が優位なタイプは、アドレナリンが過剰に作用する傾向にあるので、カラダをあたためるなどできるだけリラックスして、血流をよくするようにすることで、症状の改善につながります。

【副交感神経系タイプ】

・運動不足に人は、適度な運動習慣をつける

・心身的な問題がある場合、その状況から脱出する(引越しや旅行など)

・家に引き込まらず、積極的に行動する

・人の集まるところへ出かける

・笑う、大声を出すなど、感情を外に出す

・甘いものや食べ過ぎ(肥満)をやめる

副交感神経が優位なタイプは、アセチルコリンが過剰に作用する傾向にあるので、運動や行動的な生活に転換することが症状改善の手がかりになります。